生井利幸
毎日、多忙なビジネスライフを送っていると、ビジネスパーソンは、“数字的要因”、即ち、会社の利益追求ばかりに目を奪われ、本来、“理性的”、且つ、“経済的”存在者として考えるべき重要な問題、「ビジネスにおける根本の根本」について盲目になることがあります。
「ビジネスにおける根本の根本」とは、言うまでもなく、「社会やコミュニティーにおける幸福の実現」、詳しく述べるならば、「ビジネスパーソン自身が、会社組織のビジネスを通して追求するべき“一般社会の人々における幸福の実現の一助”となること」を指します。
この経済社会には、無数とも言えるほどの会社組織が存在しています。即ち、この社会には、1)「長い歴史と伝統を誇り、多数の社員を抱える会社」がある一方、2)「独立して立ち上げた、僅か数人(あるいは一人)で業務を行っている会社」もあります。当たり前の事実ではありますが、「会社」という代物には、組織の規模の大小にかかわらず、そのすべてが、“会社法人として背負っている様々な宿命”というものがあります。「世界中を探しても、“完全無欠な会社”など、一社たりとも存在しない」という見識において述べられることは、先行き不透明なこの時代において、会社の規模が大きかろうと小さかろうと、ビジネスを遂行するそのプロセスにおいては、常に「リスク」が伴い、時と場合によっては、そうしたリスクが会社経営の行く末に大きく影響する事態も起り得るということです。
21世紀における経済社会は、一連のIT革命を経て、インターネットの急速な普及により、様々な側面において劇的な変化を遂げました。人々においては、インターネットの活用により必要な情報・データへのアクセスが容易になった一方、人々は、情報・データの「意味」「価値」を問うことにそれほど注意を払わなくなりました。この結果、現在、多くの人々が、「安易な情報」「上辺だけの情報」に依存した社会生活を送るという“極めて不幸な方向性”に進むと同時に、時代の潮流そのものが「“思索不在”の時代」へと推移してしまいました。
そうした時代の潮流において、今、最も求められることは、「“一個人”が深い思索をする」ということです。言うまでもなく、会社は“個人”の集合体であり、コミュニティーや社会も、様々な“個人”が集まって形作られている集合体です。そうした観点を基盤として、今、私たちが再考すべき重要な問題は、この社会におけるありとあらゆる集合体を形成する個人個人が、社会に蔓延する安易な情報に依存することから“理性的に”脱却し、それぞれの個人がそれぞれの立場で深い思索を試みる「“思索重視型”の社会基盤」を再構築していくということです。
基本的に、個人個人がそれぞれの立場で「深い思索」を試みることで、人間は、次第に、“一個人”として「自分自身の“立ち位置”」を客観的に認識・把握することができるようになります。そして、人間は、自分の立ち位置をしっかりと認識・把握した上で、概して、以下の事項について考えるようになります。
1 「人間は、“一個の個人”として、どのように会社組織に貢献できるのか」
2 「人間は、“一会社組織”のビジネスを通して、どのように社会やコミュニティーの幸福実現のために貢献できるのか」
わたくし自身、株式会社きゅらりから経営顧問という“重責”を依頼されたとき、他の仕事を通して、「上記の二つの事項にかかわる問題について、どのように“社会一般”に普及させていくべきか」について思索・検討しておりました。
株式会社きゅらりは、「会社組織の“顔”」をつくる会社です。この21世紀経済社会においては、会社のウェブサイトは「会社組織の“顔”そのもの」としてその役割を演じているということは周知の事実であります。
「会社組織の“顔”」をつくり出すには、実際、単なるウェブサイト製作のための技術のみを備えているだけでは不十分です。よりクオリティーの高い「会社組織の“顔”」をつくり出すには、ウェブサイトづくりに必要な技術的能力だけでなく、経済社会一般に対する幅広い知識と理解、そして、国際的視野に立脚して養われた「深遠なる教養・見識」を備えていることが必要不可欠となります。
わたくしは、株式会社きゅらりから経営顧問として“力添え”をいただけないかというお話をうかがったとき、「この会社は、常に、上記二つの事項について深い思索を試み、会社のビジネスを通して様々な会社組織の“顔”をつくっている“極めて社会貢献性の高い会社組織”である」という確信を得ました。今ここで、株式会社きゅらりとわたくしの関係を述べるならば、わたくし自身、そうした理由からこのような重責をお引き受けした、という経緯があります。
今、わたくしは、このコラムを通して、経営者の方々に、再度、「ビジネスにおける根本の根本」について再考していただきたいと強く願っております。「会社とは何か」、そして、「会社は何をするべきなのか」という問題について今一度深い思索を試み、是非、これを絶好の機会として、「自らの会社がその“顔”をつくるとき、その顔に、どのような経営哲学・理念を反映させていくべきなのか」という“経営の根本問題”について思索していただきたいと願っております。
「ビジネスにおける根本の根本」、・・・・・それは常に、会社が社会貢献性の高いビジネスを行うこと。株式会社きゅらりは、常に、この実現のために、「クライアント企業の“顔”づくり」に全力を尽くすことをミッションとしています。